英国ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング、世界で初めて量子自然言語処理における実証実験を実施
ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング(Cambridge Quantum Computing、CEO:イリアス・カーン、本社:英国ケンブリッジ市、以下CQC)は2020年4月7日、自然言語処理におけるアプリケーションの新領域を切り拓いたと発表しました。CQCの研究チームは、まず自然言語が本来持ち合わせる量子的特性を利用して、文法例文を量子回路に変換しました。その上で得られたプログラムを量子コンピュータに実装し、質問応答をさせることに成功しました。自然言語処理が量子コンピューター上で実行されるのは、今回が初めてです。また、量子RAMに依存せずに結果を導くことにより、今回の研究はノイズあり中規模量子(Noisy-Intermediate Scale Quantum computer、NISQ)デバイス時代においても、実用的な量子優位性の確立が可能であることを示唆します。
この度の研究では、IBMの量子コンピュータ上でCQCの量子コンパイラt |ket⟩(TM)(ティケット)を利用しました。その結果、科学者達にとって長年の夢であった「意味を理解」し「文法に基づいた」自然言語処理が実現しました。
今後もNISQデバイスの量子ボリュームの進化が見込まれる中、CQCは更に多岐に渡る文章構造を処理できるよう研究を続けていきます。
詳細が記載されている発表とGitHubリポジトリへのリンクは、以下を参照してください。
リンク
以上
ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティングについて
ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング(CQC)は、世界をリードする量子コンピューティング・ソフトウエア企業です。ケンブリッジ(英国)、サンフランシスコ、ロンドン、東京のオフィスに、37人の博士号保有者を含む62人を超える科学者を擁し、世界中に大きな影響を与える量子技術の商業化ツールを構築しています。
CQCは、量子ソフトウエアにおいて、とりわけ量子開発プラットフォーム(t|ket⟩TM)、量子化学分野のエンタープライズ・アプリケーション(EUMEN)、量子機械学習(QML)、量子自然言語処理(QNLP)及び量子サイバー・セキュリティー・デバイス(IronBridge TM)などを提供する専門知識を有しています。
ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング・ジャパン株式会社は、その日本法人です。
ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティングの詳細については、www.cambridgequantum.com を参照ください。
t|ket⟩(TM)の詳細については、リンク をご覧ください。
□ 本件に関するお問い合わせ
ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング・ジャパン株式会社 広報事務局
(共同PR株式会社)
担当: 小野寺・伊藤・石谷
TEL: 03-3571-5275
E-mail:cqc-pr@kyodo-pr.co.jp
このプレスリリースの付帯情報
(画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。)