つくば市並木中等教育学校にて授業を行いました
クオンティニュアム株式会社では、学生および研究者向けに、量子コンピューティングに関する人材育成を継続的に行っております。
このたび、高エネルギー加速器研究機構(KEK)が実施している中高生向けの出前授業「KEKキャラバン」の一環として、2025年7月22日に、つくば市にある茨城県立並木中等教育学校にて「量子の不思議と可能性〜科学の最前線を知ろう!〜」と題した授業を行いました。
日本大学理工学部 特任教授 兼 高エネルギー加速器研究機構 ダイヤモンドフェローである筒井泉先生の講義ののち、弊社のSr. R&D Scientistである佐々木寿彦が量子技術や量子コンピュータの世界について紹介するという構成で、中学3年次の約140名の生徒が参加し、積極的に質問が出るなど、多くの生徒の関心をひく授業となりました。
アンケート結果からは、特に印象に残ったこととして「シュレディンガーの猫」をあげる生徒が最も多く、「名前だけ知っていたが内容を初めて理解できた」という声が多数ありました。
また、量子の二重性(波でもあり粒でもある)や量子もつれといった、直感に反する現象に驚きの声が多く集まり、量子技術がさまざまな分野に応用されていることも生徒たちの関心を引きました。
一方で、量子の基本概念(重ね合わせ・観測・波と粒)の理解に苦戦する声が多く、特に、量子もつれの仕組みや意味が難解であること、離れた粒子が影響し合うことに戸惑う声もありました。また、量子コンピュータの仕組みや数式の理解、応用技術との結びつきも理解が難しいと感じた生徒も多かったことが伺えます。
全体的には、「難しかったが面白かった」「興味が湧いた」という感想が非常に多く、「もっと学びたい」という声も見られました。「動画やスライドがわかりやすかった」「量子を初めて学ぶきっかけになった」など、講義そのものへの高評価も多く寄せられました。
今後も引き続き、各機関との協力のもと、各種セミナーやスクールを開催してまいります。



お問い合わせ、ご質問:
クオンティニュアム株式会社 マーケティング担当
japan.marketing@quantinuum.com