Quantinuum、 Rajeeb (Raj) HazraをCEOに任命
・Quantinuumは事業の更なる発展のため、経営陣を強化します。
・新CEOのRajeeb (Raj) Hazraは、世界最大級の統合型量子コンピューティング企業であるQuantinuumが、急速な拡大期に入った量子コンピューティングの進化を加速させることに貢献します。
・前CEOで創業者のIlyas Khanは、引き続きリーダーシップチームに留まり、Chief Product Officerとして製品開発とイノベーションに注力します。また、Khanは引き続き Quantinuumの取締役会のメンバーを務め、副会長にも就任します。
※本報道資料は、Quantinuumが2023年2月14日に配信したプレスリリースの抄訳です。
日本・東京、英国・ケンブリッジ、米国・ブルームフィールド。2023年2月14日 -- Quantinuum(クオンティニュアム、以下Quantinuum)は、 Rajeeb (Raj) Hazra (ラジーブ(ラージ)・ハズラ)がQuantinuumのCEO(最高経営責任者)に就任したことを発表しました。前CEOのIlyas Khan(イリアス・カーン)は、退任後も引き続き同社のリーダーのひとりとして活躍します。Khanは引き続き取締役会のメンバーを務めるとともに、今後は副会長に就任する予定です。さらに、Khanは引き続き当社の常勤の役員として、またQuantinuum初のChief Product Officer(最高製品責任者)として、同氏が深く情熱を注ぐ製品開発とイノベーションを推進します。
Hazraは30年以上にわたり、スーパーコンピューティングや量子技術をはじめとする、幅広い分野の技術的な職務に携わってきました。今後は、Khanやその他の経営陣と密接に連携し、量子コンピューティングを加速させ、その商業化を推進します。現在480人以上の従業員を擁し、創薬、ヘルスケア、材料科学、サイバーセキュリティ、エネルギー、気候変動などの分野での応用を目指して進歩を続けるQuantinuumのリーダーを引き継ぎます。
Khanは次のように述べています。「Rajは、先端技術とスーパーコンピューティングの両領域において、企業の大小を問わず、技術的な能力を発揮してきた、比類ない適任者です。彼のビジョンとリーダーシップは、量子コンピューティング分野だけでなく、社会全体に対して弊社の貢献を加速し続けるために、まさに必要なものです。彼は、起業家精神、戦略的思考、ソフトウェアとハードウェアへの情熱、そして量子コンピューティングの新しい商業的機会を開発するために必要な経験を持っています。Rajの就任は、Quantinuumが「science-led, enterprise driven」な企業であり続けることを意味します。世界で最も差し迫った課題に対する知識と真の解決策を生み出すために、Rajと共に働くことを楽しみにしています。」
Quantinuumの取締役会長であるDarius Adamczykは、「RajをCEOに迎えることにより、Quantinuumが、成長する量子ビジネス分野における影響力を拡大し続け、現実の課題に対処しうる体制が整いました。」と述べています。さらに、「量子産業の次の章を推進する機運が高まっている今こそ、Rajを当社に迎え入れる絶好のタイミングです。彼は、当社が量子産業におけるイノベーションを高速で推進するとともに、起業家精神を推進することを助けてくれるでしょう。また、Ilyasが新たな職責でこれからもリーダーシップを発揮し続け、Quantinuumの成功に力を注いでくれることに感謝しています。」と述べています。
Hazraは次のように述べています。「QuantinuumのCEOの役割を担うことを光栄に思います。私たちはIlyasとチームがこれまで築いてきた強固な基盤に立ち、Quantinuumの更なる成長を加速させていきます。そして、量子コンピュータが世界にプラスの影響を与えるためのイノベーションを推進します。」
社長兼最高執行責任者のTony Uttley(トニー・アトレイ)は、「量子コンピューティング業界において重要なこの時期に、当社が次のステップに進むことを大変嬉しく思います。」と述べています。さらに、「我々は、従来のコンピューティングでは解決できない最も難解な問題を将来的に解決するため、クライアントやパートナーと協力を続けるとともに、既存のコミットメントについても引き続き取り組んでいきます。」と述べています。
Hazraは、直近では米マイクロン・テクノロジー社(Nasdaq: MU)の上級副社長兼コンピュート&ネットワーキング事業部長として、それ以前は上級副社長兼経営戦略・コミュニケーション部長として、カリフォルニア州サンノゼを拠点に勤務していました。Hazraはそこで経営戦略室を創設し、CEOスタッフと緊密に連携して、会社の5カ年戦略計画を策定・実行しました。また、同社中で最大かつ最も収益性の高いビジネスユニットの事業部長として、120億ドルを超える年間収益と、米国、欧州、アジアにまたがるグローバルチームの事業運営、市場開発、顧客サポート機能の責任を担いました。
それ以前は、米インテル・コーポレーションに25年間勤務し、エンタープライズおよび政府機関グループ、テクニカルコンピューティンググループ、スーパーコンピュータアーキテクチャおよびプランニング、システムテクノロジーリサーチをリードしてきました。Hazraはそこで、ハイブリッドなマルチクラウドインフラの世界に注力するために組織を変革し、新しい製品やパートナーシップを生み出しました。また、ハイブリッド・マルチクラウドへの移行と人工知能・機械学習の企業利用を活用する初の戦略により、数年間低迷していた事業を成長させることに成功しました。技術にも深く精通し、広範な地域に及ぶ数百人の研究者のチームを率いた経験も有しています。
Hazraは、米国バージニア州のウィリアム・アンド・メアリー大学(The College of William & Mary)でコンピュータサイエンスの博士号と修士号を、インド・コルカタのジャダヴプール大学(Jadavpur University)でコンピュータサイエンスの学士号を取得しています。
<Quantinuum(クオンティニュアム)について>
Quantinuum は、Honeywell Quantum Solutions のハードウェアと Cambridge Quantum のミドルウェアおよびアプリケーションを併せ持つ世界最大級の統合型量子コンピューティング企業です。科学主導・企業駆動(science led, enterprise driven)で、量子コンピューティングと化学、サイバーセキュリティ、金融、最適化などのアプリケーションの開発を加速しています。エネルギー、物流、気候変動、健康などの分野で、世界で最も差し迫った問題を解決するためのスケーラブルで商業的な量子ソリューションを創造することに重点を置いています。米国、欧州、日本に拠点を有し、350 名以上の科学者を含む 480 名以上の従業員を擁しています。