クオンティニュアムとソフトバンク、誤り耐性量子コンピューティング(FTQC)時代に向けた実用的な量子コンピューティング・ユースケースの拡張に関するホワイトペーパーを発表

※本プレスリリースは、Quantinuumの英文プレスリリースをクオンティニュアム株式会社が日本語訳したものです。Quantinuumによる原文は英語であり、その内容および解釈については原文が優先します。
・両社は、量子化学およびグラフ解析における商業的に重要な量子コンピューティングのユースケースを、クオンティニュアムのハードウェア・ロードマップに対応付け、ホワイトペーパーとして発表しました。
・本ホワイトペーパーは、量子ハードウェアとアルゴリズムの進歩が、実用的な産業応用の実現時期にどのような影響を及ぼし得るかを評価するための枠組みを提示しています。
・ソフトバンクとクオンティニュアムは、このロードマップを、将来の量子AIデータセンターサービスおよび関連するビジネスモデルの検討に活用していきます。
東京および米国コロラド州ブルームフィールド ― Quantinuum(NASDAQ:QNT、本社:米国コロラド州、CEO:Rajeeb Hazra、以下「クオンティニュアム」)とソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は本日、クオンティニュアムのハードウェア・ロードマップに対し、商業的に関連性の高い2つの量子コンピューティング応用領域を対応付け、ホワイトペーパー「Quantum Computing Frontiers」を発表しました。本分析では、量子ハードウェアおよびアルゴリズムの進歩が、これらの応用領域を産業用途として実用化する時期にどのような影響を及ぼし得るかを検討しています。
本ホワイトペーパーは、ソフトバンクがクオンティニュアムのシステムを活用して積極的に研究を進めている2つの代表的な応用領域に焦点を当てています。具体的には、新材料探索やエネルギー研究に向けた量子化学、および、通信分野における不正検知を含む大規模グラフ解析に向けたトポロジカルデータ解析です。著者らは、これら2つの応用領域のスケーラビリティを、クオンティニュアムが公表しているハードウェア・ロードマップに基づいて評価し、ハードウェア性能とアルゴリズムの将来的な進歩が、将来の産業応用における商用化に向けた準備をどのように可能にし得るかを検討しています。
このユースケース・ロードマップを踏まえ、本ホワイトペーパーでは、量子コンピューティング、AI、高性能コンピューティング(HPC)を将来のコンピューティング・インフラにどのように統合し得るかについても考察しています。また、世代を重ねるハードウェアの進歩が、量子AIデータセンターサービスおよび関連するビジネスモデルの将来検討にどのように役立ち得るかを論じています。これは、昨年発表されたクオンティニュアムとソフトバンクのパートナーシップにおける重要な焦点のひとつです。
本ホワイトペーパーでは、代表的な応用例、技術成熟度、潜在的な市場機会が、一定の前提条件のもとで時間とともにどのように発展し得るかを示す例示的なシナリオについても論じています。なお、本ホワイトペーパーで示される分析は、潜在的な市場発展を理解するための概念的な枠組みを提供することを目的としており、財務上の助言や予測を示すものではありません。これらの分析は、将来の技術開発に関する議論を支援することを意図しており、商用化、インフラ投資、製品、サービス、または財務実績に関するコミットメントとして解釈されるべきものではありません。
ホワイトペーパー全文は、ソフトバンクおよびクオンティニュアムのウェブサイトからダウンロードできます。
▪️関係者コメント
クオンティニュアム アプリケーション・グループ ゼネラルマネージャー Duncan Jones によるコメント
「本研究から得られる重要な示唆は、量子コンピューティングがどこから価値を生み出し始めるかを検討するために、企業が大規模なFTQCシステムの登場を待つ必要はないということです。現在利用できるシステムを活用し、量子化学やグラフ解析といった領域でアプリケーションの開発、ベンチマーク評価、そして改善を進めることで、企業は次世代の量子活用型コンピューティングに必要な技術的・運用上の準備を整えることができます。」
ソフトバンク株式会社常務執行役員 兼 CTO 湧川 隆次 氏によるコメント
「量子コンピューティングが価値を提供できるかどうかを議論する段階から、ハードウェアの成熟に伴ってどのような課題が、いつ実用段階へ到達するのかを見極める段階になっています。一方で、ハードウェアの進歩は、量子アルゴリズムの進展、量子システムとAI・高性能コンピューティングとの連携強化が不可欠だと考えています。」
▪️ソフトバンク株式会社について
ソフトバンク株式会社は、「情報革命で人々を幸せに」というソフトバンクグループの経営理念の下、通信サービスと多様なソリューションを提供しています。当社グループは、成長戦略「Activate AI for Society」を掲げ、全ての事業でAIの可能性を起動させ、AIの社会実装を推進することで企業価値の最大化を目指しています。また、AI計算基盤やAIデータセンターなどを通じて、AI時代の社会インフラの構築を推進しています。
▪️クオンティニュアム(Quantinuum)について
クオンティニュアム(NASDAQ: QNT)は量子コンピューティング分野のリーディングカンパニーであり、量子コンピューティングを実社会へ導入できるよう設計されたフルスタックのプラットフォームを提供しています。定評のあるQCCDアーキテクチャを基盤とした量子システムを複数世代にわたり商用展開しており、独自の設計と機能を実装することで、平均2量子ビットゲート忠実度に基づく業界最高レベルの精度*1を実現しています。また、製薬、材料科学、金融サービス、政府および産業界における各分野のリーダー企業と積極的に連携しています。クオンティニュアムは、科学者や研究者を含む約700名の従業員を世界中に擁しており、技術チームの70%以上が博士号または修士号を取得しています。本社は米国コロラド州ブルームフィールドにあり、米国、英国、ドイツ、日本、カタール、シンガポールに拠点を展開しています。
詳しくはクオンティニュアムのウェブページをご覧ください:www.quantinuum.com
*1:2025年12月31日現在
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